【関数・メソッド・プロパティ設定をつかう】

16 セルの書体を変更

17 セルの文字サイズを変更

18 セルの罫線を変更

19 セルの横方向の配置を変更

20 セルの縦方向の配置を変更

21 セルの文字の方向を変更

22 セルの文字を縮小して全体表示を設定

セルの文字を縮小して全体表示を設定

 今回は、セルの文字を縮小して全体表示を設定します。

 Python-xlwingsで、セルの文字を縮小して全体表示を設定するときは、

 api.ShrinkToFitプロパティの値をTrueで指定します。

 api.ShrinkToFitプロパティの構文は、次のようになります。

Img7_6_70

 api.ShrinkToFitプロパティでは、

 セルの文字を縮小して全体表示を設定するかしないかをTrueまたはFalseで指定します。


 予め、次のようなExcelシート『sheet1』を用意して、

 Excelブック名を『WkBook7.xlsx』として保存します。

Img7_6_71


(1) セルの文字を縮小して全体表示を設定する

 セルB2の文字を縮小して全体表示を設定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook7』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルB2の文字を縮小して全体表示に、『True』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook7.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

st.range('B2').api.ShrinkToFit = True

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_72

 セルB2の文字が縮小されて、セルB2内に文字の全体が表示されました。



(2) セルの文字を縮小して全体表示を設定しない

 セルB2の文字を縮小して全体表示の設定を解除します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook7』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルB2の文字を縮小して全体表示に、『False』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook7.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

st.range('B2').api.ShrinkToFit = False

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_73

 セルB2の文字が縮小されずに、セルB2から文字がはみ出して表示されました。



 このように、セルの文字を縮小して全体表示を設定するときは、

 api.ShrinkToFitプロパティにTrueを指定します。