【関数・メソッド・プロパティ設定をつかう】

13 特定の文字列を指定文字列に置き換え

14 セル列番号を英字の列名に変換

15 文字列の中で特定の文字の位置インデックスを取得

16 セルの書体を変更

17 セルの文字サイズを変更

18 セルの罫線を変更

19 セルの横方向の配置を変更

セルの書体を変更

 今回は、セルの書体を変更します。

 Python-xlwingsで、セルの書体を変更するときは、api.Font.Nameプロパティの値を指定します。

 api.Font.Nameプロパティの構文は、次のようになります。

Img7_6_10

 api.Font.Nameプロパティでは、セルの書式設定で選択可能なフォント名を指定します。


 予め、次のようなExcelシート『sheet1』を用意して、

 Excelブック名を『WkBook6.xlsx』として保存します。

Img7_6_11


(1) MSゴシックに変更

 変数『Syotai』に『MS ゴシック』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『MS ゴシック』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『MS ゴシック』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "MS ゴシック"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_12

 セルB1とセルB2のフォント名が『MS ゴシック』に変更されました。



(2) MSPゴシックに変更

 変数『Syotai』に『MS Pゴシック』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『MS Pゴシック』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『MS Pゴシック』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "MS Pゴシック"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_13

 セルB1とセルB2のフォント名が『MS Pゴシック』に変更されました。



(3) MS明朝に変更

 変数『Syotai』に『MS 明朝』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『MS 明朝』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『MS 明朝』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "MS 明朝"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_14

 セルB1とセルB2のフォント名が『MS 明朝』に変更されました。



(4) 游ゴシックに変更

 変数『Syotai』に『游ゴシック』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『游ゴシック』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『游ゴシック』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "游ゴシック"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_15

 セルB1とセルB2のフォント名が『游ゴシック』に変更されました。



(5) メイリオに変更

 変数『Syotai』に『メイリオ』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『メイリオ』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『メイリオ』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "メイリオ"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_16

 セルB1とセルB2のフォント名が『メイリオ』に変更されました。



(6) Meiryo UIに変更

 変数『Syotai』に『Meiryo UI』を格納して、セルB1にそのフォント名を書きこみ、

 セルB1とセルB2に格納されている文字のフォント名を『Meiryo UI』に変更します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet1』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

変数『Syotai』に『Meiryo UI』を代入

セルB1の値に変数『Syotai』を代入

セルB1のフォント名に変数『Syotai』を設定

セルB2のフォント名に変数『Syotai』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet1']

Syotai = "Meiryo UI"

st.range('B1').value = Syotai

st.range('B1').api.Font.Name = Syotai

st.range('B2').api.Font.Name = Syotai

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_17

 セルB1とセルB2のフォント名が『Meiryo UI』に変更されました。



 このように、セルの書体を変更するときは、api.Font.Nameプロパティにフォント名を設定します。