【関数・メソッド・プロパティ設定をつかう】

15 文字列の中で特定の文字の位置インデックスを取得

16 セルの書体を変更

17 セルの文字サイズを変更

18 セルの罫線を変更

19 セルの横方向の配置を変更

20 セルの縦方向の配置を変更

21 セルの文字の方向を変更

セルの罫線を変更

 今回は、セルの罫線を変更します。

 Python-xlwingsで、セルの罫線の種類を変更するときは、

 api.Borders.LineStyleプロパティの値を指定します。

 api.Borders.LineStyleプロパティの構文は、次のようになります。

Img7_6_30

 api.Borders.LineStyleプロパティでは、罫線の種類を定数で指定します。


 予め、次のようなExcelシート『sheet3』を用意して、

 Excelブック名を『WkBook6.xlsx』として保存します。

Img7_6_31


(1) 実線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『実線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『実線』を代入

セルB1の値に、実線としての定数『1』を代入

セルB2の罫線の種類に、実線としての定数『1』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "実線"

st.range('B1').value = 1

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = 1

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_32

 セルB2を囲む罫線の種類が、『実線』に変更されました。



(2) 点線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『点線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『点線』を代入

セルB1の値に、点線としての定数『-4118』を代入

セルB2の罫線の種類に、点線としての定数『-4118』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "点線"

st.range('B1').value = -4118

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4118

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_33

 セルB2を囲む罫線の種類が、『点線』に変更されました。



(3) 二重線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『二重線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『二重線』を代入

セルB1の値に、二重線としての定数『-4119』を代入

セルB2の罫線の種類に、二重線としての定数『-4119』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "二重線"

st.range('B1').value = -4119

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4119

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_34

 セルB2を囲む罫線の種類が、『二重線』に変更されました。



(4) 線なしにする

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『線なし』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『線なし』を代入

セルB1の値に、点線としての定数『-4142』を代入

セルB2の罫線の種類に、点線としての定数『-4142』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "線なし"

st.range('B1').value = -4142

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4142

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。


Img7_6_35

 セルB2を囲む罫線の種類が、『線なし』に変更されました。



 このように、セルの罫線の種類を変更するときは、

 api.Borders.LineStyleプロパティに定数値を設定します。