【ワークブックを作成する】
1 『Visual Studio Code』をつかう
2 xlwingsをつかいWorkbookを新規作成しファイル保存
3 xlwingsをつかい既存Workbookを読みこみファイル保存
xlwingsをつかい既存Workbookを読みこみファイル保存
今回は、Python-xlwingsで既存Excelワークブックを読みこみファイル保存してみます。
先ず、Python新規ファイルとして『Python_Excel3.py』を作成します。
Python_Excel2.pyを作成したのと同じ手順で、Python_Excel3.pyを作成しました。
次に、予め読みこませるExcelワークブックとして『Sample_workbook.xlsx』を用意します。
それでは、Pythonで既存Excelワークブックを読みこみファイル保存してみます。
1 xlwingsをインポート
PythonでExcelワークブックを操作するためには、xlwingsという外部ライブラリを利用します。
『外部ライブラリ』のxlwingsを利用するときは、次のような書式となります。
xlwingsライブラリをインポートします。
ソースコードパネルの1行目に、次のように書きこみます。
import xlwings
これは、xlwingsライブラリからすべての情報をインポートして使えるようにするという意味です。
ソースコードパネルの1行目に、import xlwingsを書きこみました。
2 BookクラスからWorkbookオブジェクトを生成
次に、BookクラスからWorkbookオブジェクトを生成します。
BookクラスとはExcelのWorkbookオブジェクトのデータ構造を定義したものです。
言い換えると、BookクラスとはExcelのWorkbookの設計書を組み込んだ
オブジェクト製造機のようなものです。
Workbookオブジェクトを生成するということは、Bookクラスをもとに、
指定したWorkbookファイルを読みこみ、メモリ上にWorkbookオブジェクトをつくりだすということです。
BookクラスからWorkbookオブジェクトを生成するときは、次のような書式となります。
Workbookオブジェクト名 = xlwings.Book('workbook.xlsx')の書式を実行すれば、
外部ライブラリ『xlwings』のBookクラスから、指定したWorkbookファイルを
メモリ上に読みこみ、Workbookオブジェクトを生成することができます。
ソースコードパネルの2行目に、次のように書きます。
wb = xlwings.Book('Sample_workbook.xlsx')
これは、『xlwings』のBookクラスから、『Sample_workbook.xlsx』を
メモリ上に読みこみ、『wb』という名称のWorkbookオブジェクトを生成するという意味です。
ソースコードパネルの2行目に、wb = xlwings.Book('Sample_workbook.xlsx')を書きこみました。
3 WorkbookオブジェクトをWorkbookファイルとして保存
そして、WorkbookオブジェクトをWorkbookファイルとして保存します。
WorkbookオブジェクトをWorkbookファイルとして保存するときは、次のような書式となります。
ソースコードパネルの3行目に、次のように書きます。
Wb.save.('PythonExcel3.xlsx')
これは『wb』という名称のWorkbookオブジェクトを、
『PythonExcel3.xlsx』という名称のWorkbookファイルとして保存するという意味です。
ソースコードパネルの3行目に、wb.save('PythonExcel3.xlsx')を書きこみました。
4 Workbookオブジェクトを閉じる
先ほど、wb.save('PythonExcel3.xlsx') によって、
メモリ上につくりだされた『wb』という名称のWorkbookオブジェクトを、
ストレージ(SSD/HDD)に『PythonExcel3.xlsx』という名称でWorkbookファイルとして保存しました。
でも、『wb』という名称のWorkbookオブジェクトは、メモリ上に残ったままです。
そこで、メモリ上に残った『wb』という名称のWorkbookオブジェクトを閉じることにします。
Workbookオブジェクトを閉じるときは、次のような書式となります。
ソースコードパネルの4行目に、次のように書きます。
wb.close()
これは『wb』という名称のWorkbookオブジェクトを閉じるという意味です。
ソースコードパネルの4行目に、wb.close()を書きこみました。
5 『Pythonでxlwingsをつかい既存Workbookを読みこみファイル保存』の一連の処理
それでは、『Python_Excel3.py』を実行してみます。
右向き三角形ボタンをクリックします。
ターミナルパネルに『Python_Excel3.py』が正常に実行されたことが表示されて、
エクスプローラーパネルには『PythonExcel3.xlsx』という名称の
Workbookファイルが新たに表示されました。
これは、『PythonExcel3.xlsx』という名称のWorkbookファイルが
新規作成されたということです。試しに、エクスプローラーを見てみます。
エクスプローラーを見てみると、『Python_Excel3.py』のカレンドフォルダに『PythonExcel3.xlsx』
という名称のWorkbookファイルが新規作成されています。
では、『PythonExcel3.xlsx』を開いてみます。
『PythonExcel3.xlsx』を開きました。
『Sample_workbook.xlsx』を読みこみ、ファイル保存されたことが確認できます。
Pythonでxlwingsをつかい既存Workbookを読みこみファイル保存するまでの一連のデータ処理は、次のようになります。
Pythonで『Sample_workbook.xlsx』を読みこみ、『Re_workbook.xlsx』という名前のファイルに保存する。
ロジックは、次のようになります。
外部ライブラリxlwingsをインポート
Bookクラスをもとに『Sample_workbook.xlsx』を読みこみ作成したWorkbookオブジェクトを、『wb』に格納
『wb』を『Re_workbook.xlsx』という名前のファイルに保存
『wb』を閉じる
これをPythonで、コーディングすると、
import xlwings
wb = xlwings.Book('Sample_workbook.xlsx')
wb.save('Re_workbook.xlsx')
wb.close()
となります。
このように、Pythonで既存Excelワークブックを読みこみ、ファイル保存することができます。
次回『セル番地でセル位置を指定』では、セル番地でセル位置を指定してみます。