【関数・メソッド・プロパティ設定をつかう】

12 指定した行番号と列番号のセル番地を取得

13 特定の文字列を指定文字列に置き換え

14 セル列番号を英字の列名に変換

15 文字列の中で特定の文字の位置インデックスを取得

16 セルの書体を変更

17 セルの文字サイズを変更

18 セルの罫線を変更

セルの罫線を変更

 今回は、セルの罫線を変更します。

 セルの罫線の種類を変更するときは、api.Borders.LineStyleプロパティの値を指定します。

 api.Borders.LineStyleプロパティの構文は、次のようになります。

Img7_6_30

 api.Borders.LineStyleプロパティでは、罫線の種類を定数で指定します。


 予め、次のようなExcelシート『sheet3』を用意して、

 Excelブック名を『WkBook6.xlsx』として保存します。

Img7_6_31


(1) 実線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『実線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『実線』を代入

セルB1の値に、実線としての定数:『1』を代入

セルB2の罫線の種類に、実線としての定数:『1』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "実線"

st.range('B1').value = 1

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = 1

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。

Img7_6_32

 セルB2を囲む罫線の種類が、『実線』に変更されました。



(2) 点線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『点線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『点線』を代入

セルB1の値に、点線としての定数:『-4118』を代入

セルB2の罫線の種類に、点線としての定数:『-4118』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "点線"

st.range('B1').value = -4118

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4118

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。

Img7_6_33

 セルB2を囲む罫線の種類が、『点線』に変更されました。



(3) 二重線で囲む

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『二重線』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『二重線』を代入

セルB1の値に、二重線としての定数:『-4119』を代入

セルB2の罫線の種類に、二重線としての定数:『-4119』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "二重線"

st.range('B1').value = -4119

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4119

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。

Img7_6_34

 セルB2を囲む罫線の種類が、『二重線』に変更されました。



(4) 線なしにする

 セルB2を囲む上下左右の4つの罫線の種類を、『線なし』に指定します。

xlwingsをインポート

Excelファイル『Wkbook6』をメモリ上に読みこみWorkbookオブジェクト『wb』を生成

Excelシート『sheet3』を読みこみsheetオブジェクト『st』を生成

セルA1の値に、『線なし』を代入

セルB1の値に、点線としての定数:『-4142』を代入

セルB2の罫線の種類に、点線としての定数:『-4142』を設定

 【ソースコードパネル】

import xlwings

wb = xlwings.Book('WkBook6.xlsx')

st = wb.sheets['sheet3']

st.range('A1').value = "線なし"

st.range('B1').value = -4142

st.range('B2').api.Borders.LineStyle = -4142

 それでは、そのPythonプログラムを実行してみます。

Img7_6_35

 セルB2を囲む罫線の種類が、『線なし』に変更されました。



 このように、セルの罫線の種類を変更するときは、

 api.Borders.LineStyleプロパティ罫線の定数を設定します。




目 次

1. ワークブックを作成する
ワークブックを作成する

2. セルの位置を指定する
セルの位置を指定する

3. ループ処理でセルに値を書きこむ
ループ処理でセルに値を書きこむ

4. ループ処理でセルの値を読みとる
ループ処理でセルの値を読みとる

5. ループ処理でセルからセルへ値を代入する
ループ処理でセルからセルへ値を代入する

6. 条件分岐処理でセルの操作を分ける
条件分岐処理でセルの操作を分ける

7. 関数・メソッド・プロパティ設定をつかう
関数・メソッド・プロパティ設定をつかう

8. 他のレンジ/シート/ブックを更新する(未公開)
他のレンジ/シート/ブックを更新する
(未公開)

1 他のレンジを更新

2 他のシートを更新

3 逆Z式並びで更新

4 複数シートを更新

5 他のブックを更新

6 他のブックをオープン・クローズ

7 新規ブックを作成し更新






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